いくら食事に気をつけても、なかなか体重が減らない。 運動をしているのに、ちっとも痩せない。そんな悩みをお持ちの方に、内科医が細かく、 ひとりひとりに応じたダイエットの指導をします。
通常診療の時間帯に、予約なしでご来院ください。下欄にあるように、体脂肪率、筋肉率などを測定させていただき、当日より投薬を開始させていただきます。
毎月第2、第4月曜日の夕診は、原則的にダイエット外来の初診は対応できませんのでご注意ください。再診(二度目以降の受診)は可能です。また、第2、第4月曜でも、初診対応可能な日もありますので、電話でお問い合わせください。
中枢性食欲抑制剤サノレックス
現在、肥満を解消する薬として国内で正式に認可されているのは二種類しかありません。
そのうちのひとつががサノレックスです。
この薬は脳に働きかけ、食欲を抑制することによって、体重を減らす効果があります。
BMIが35以上の方は、⒓週間に限り保険診療の適応があり、それ以下でも服用を希望される方は、診察のうえ医学的に減量が必要と考えられる場合、自由診療で投与しております。
参考:BMI=体重(Kg)÷身長(m)の二乗
例:160cmで60Kgの方は、60÷(1.6×1.6)=23.4
脳に作用する薬なので、神経や精神の病気にかかっている方は、服用できないことがあります。
また、うつ状態、肺高血圧症、口の渇き、吐き気などの副作用が出現することもありますので、お話しをうかがい、説明させていただいたうえで、処方いたします。
当院のデータでは、服用した方の80%程度で、BMI:2以上のダイエットが達成されました。
GLP-Ⅰ/GIP受容体作動薬 マンジャロ、リベルサス
当院では、糖尿病治療薬マンジャロ(皮下注射GIP/GLP-Ⅰ受容体作動薬)、リベルサス(経口GLP-Ⅰ受容体作動薬)も処方を開始しております。これらの薬は、小腸で分泌されるホルモンを長時間作用型にしたもので、インスリン分泌促進、胃の内容物排出遅延、食欲抑制、満腹感の増強をもたらします。厳密な臨床試験で、糖尿病の改善、体重減少の効果が証明されています。また副作用として吐き気、腹部膨満感、低血糖なだがありますので、ご希望の方には文書で説明させていただきます。
マンジャロは週一回自己注射するタイプで、少ない容量から4週ずつ(4回注射)増量していきます。注射を開始すれば、勝手に食欲が落ち、血糖値が下がっていく(体重が減っていく)イメージです。体重減少のスピードは人によって異なり、体重とBMIが多いほど、速く減っていく傾向があります。リベルサスは1日1回経口摂取するもので、効果はマンジャロと同様です。総合病院で処方される抗肥満薬オゼンピックとリベルサスは同じ薬で、前者が注射、後者が経口と、投与法のみ違っています。同じ用量を4週間ずつ服用し、効果が弱ければ増量していきます。
マンジャロ価格(4本セット)
2.5mg 21000 円
5 mg 36000 円
7.5mg 56000 円(要予約)
10mg 78000 円(要予約)
12.5mg 117000 円(要予約)
15mg 144000 円(要予約)
リベルサス価格(4週分28錠)
3mg 11200 円
7mg 16800 円
14mg 25200 円(要予約)
糖排出促進薬 SGLT2阻害薬カナグル
SGLT2阻害薬は、比較的新しい糖尿病治療薬で、世界中で広く治療に使われています。血液中の糖分が多くなると、腎臓に働きかけ尿中に糖分を排出させる薬で、低血糖も少なく安全に糖を減らせると考えられています。日本でも糖尿病患者には広く用いられており、副作用としては口渇、頻尿がよくみられます。甘いものや炭水化物(米・麺・パン)が好きな方に適しており、「今日だけ会食で寿司のコースを食べる」「誕生日会でケーキを断れない」というような、イベントの日のみ服用する方法もあります。血液中の糖分が多くならなければ無理に糖分を排出しないので、」低血糖の可能性は低いと思われますが、念のためブドウ糖はお渡ししておきます。
カナグル 300 円/1錠
フォーミュラ食 オベキュア
大規模な試験で、実際に体重を減少させると証明されたものに、「置き換えダイエット」があります。これは、低カロリーで、かつ、たんぱく質を多く含んだ調整食品を(フォーミュラ食といいます)、普通の食事と置き換えるもので、通常は一日一回夕食で行います。日本では3種類使用可能ですが、宮田医院ではオベキュアを投与しています。一食当たり172Kcalでタンパク質を22g含んでおり、まさに低カロリー高タンパク。自分でシェーカーを使い水と混ぜ、ジュースにしてお召し上がりください。バナナ、ストロベリー、ココア、ヨーグルト、コーンスープ、カフェオレと、6種類の味付けが楽しめます。
一食(一袋) 730円(税込み)
サノレックスとの併用が効果的で、ダイエット外来で投与していますが、オベキュアのみの販売もしております(
ただし、一回以上、当院のダイエット外来を受診し、オベキュアの服用に関する指導を受けた方に限ります)。その場合、ダイエット外来診察料はかかりませんので、受付で必ず「オベキュアのみ買いにきました」と、言ってください。
脂肪吸収抑制剤
サノレックスだけでは効果不十分な方、もう少し軽いダイエットをお望みの人には、 脂肪吸収抑制剤を、おすすめします。
この薬は、一回分が一袋になっているスティックタイプのコレバイン・ミニと、ゼチーア錠があり、ともに高コレステロールの保険適応があります。
コレバイン・ミニは食事の30分まえに、200ccの水と服用すると、食事中のコレステロールを吸着し便とともに排泄してくれるという作用があります。サノレックスやChE阻害薬と違い体内に吸収されませんので、よくみられる副作用は便秘(便の密度が高くなることによる)くらいです。
重症の高コレステロール血症の方は、一日2回服用されますが、「きょうはケーキのバイキングに行くから飲んでおこう」、「久しぶりに焼肉を食べるから、持っていって乾杯のビールで流し込もう」という服用も効果的です。
市販されているサプリメントや特定保険食品と違って、コレバイン・ミニは臨床試験でコレステロールの強力な吸着効果が証明されています。油脂分も一定量は体に必要なため、一日3袋以上の服用は、控えてください。
前述したとおりコレバイン・ミニの副作用として便秘があります。食物中の油脂分をしっかり固めることによって便の密度が高くなることによりますが、そのために服用継続が困難な方にゼチーア錠をお勧めします。
ゼチーア錠も国内で高コレステロールの保険適応がありますので、血液検査で異常を指摘されたことがある方は保険診療で投与可能です。この薬は1日1回1錠の服用で、小腸上皮のコレステロール吸収をブロックすることにより体重を減少させる効果があります。、コレバイン・ミニとの違いは、食事の前に服用する必要がないところ、便秘の頻度が低いところです。毎日朝食後に服用してください。また、ゼチーア錠の場合はダイエット期間中の連続服用が効果的です。
体重と体脂肪を減らし、筋肉や骨量は落とさない、無理なく着実なダイエットを達成しましょう。当院では国内で正式に承認されている安全性の高い薬剤のみ処方しております。
費用(すべて税込み)
自由診療の場合、診察料は一回、3,150 円です。
サノレックス 1錠 250 円
フォーミュラ食オベキュア 1食(一袋) 730 円
コレバイン・ミニ 一袋 100 円
ゼチーア錠 一錠 350 円
費用の例
・いま試しているダイエット法について意見をききたい、まずサノレックスの説明だけ受けたい
3,150 円
・サノレックス二週間分(14錠)とコレバイン・ミニ一週間分(7袋)の場合
3,150+(250×14 )+(100×7)=7,350 円
・サノレックス二週間分のみの場合
3,150+(250×14)=6,650 円
・サノレックス二週間分(14錠)とゼチーア錠二週間分(14錠)の場合
3,150+(250×14)+(350×14)=11,550 円
サノレックスは2週までの投与ですが、その他の薬は4週投与が可能です
ダイエットの王道は、やはり食事制限です。 でも、ビタミンやタンパク質の不足は、美容や疲労回復の大敵となってしまいます。 プラセンタ注射や、にんにく注射を併用することによって、肌のアレや、 かさつき無しで、体力を保ったまま体重を減少させる効果も期待できます。
◇継続される方は、2~4週間に一度、ご来院下さい。
◇この外来は、基本的に自費負担ですが、肥満の原因となるホルモンの病気などが
疑われる場合は、保険診療いたします。
ダイエット外来を受診される方は、高精度体組成計での脂肪・筋肉量の測定をお勧めします。 これは、体脂肪量はもちろん、両手両腕など各部位の筋肉量などが測定できるものです。
ダイエットで体重が落ちても、筋肉だけが減って体脂肪率が上がっていては、 メリハリのあるボディーにはなれません。これは男女ともにあてはまります。
体組成計でチェックしながら、脂肪を燃焼させ筋肉量は保つ、正しいダイエットを達成しましょう。(体組成計による測定はもちろん無料です)
測定可能項目
体組成計DF860→
体重、標準体重との差、体脂肪率、内臓脂肪指数、総筋肉量、総筋肉率、
右腕・左腕・右脚・左脚の、各脂肪率、筋肉量、筋肉率、
基礎代謝量、推定骨量、水分量